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【さいこう】荒川弘先生について

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・「どんなに頑張っても報われないな」

・「変わらない日々にあきてしまった」

・「なぜ自分ばかりがこんな目に」

今回はそんなあなたに『鋼の錬金術師』などで有名な、漫画家の荒川弘先生について語らせていただきます。

なぜ荒川弘先生なんでしょうか。

【結論】日常の中と自分自身の中にひそむ影とむきあい、光をみいだす

一見なにをしても変わりそうにない、影がひそんでいるような世界。

もしその影が「人生における一筋の光を浮かび上がらせる」という役割を担っているとしたら。

光と影のコントラスト・混ざりあい

荒川弘先生の作品は正義と悪の戦いだけでなく、主人公を中心に登場人物が「自身との心の闇」とも戦っている描写がでてきます。

なので単純な正義の味方と悪の敵という構図ではなく、いろんな人の心模様も含めた光と闇のコントラストがそこにはあります。

主人公のみに自分をかさねるだけでなく、登場人物それぞれに自分を重ねあわせられるような作品に仕上がっています。

むしろ自分自身の闇とのぶつかりあいを中心に描かれている作品もあります。

仕事と恋愛の切り替えし

人は基本的に仕事のときは仕事モード、恋愛など日常においてはプライベートモードになります。

では仕事中の気分・感情と、プライベートの気分・感情は完全に切り離せているのでしょうか。

仕事の時間とプライベートの時間の切り替えしはできていても、どちらも同一人物が体験していることには変わりないですよね。

仕事で成果をだしたいとき、なかなかうまくいかないとき。

ビジネス本や自己啓発本を読んだり、セミナーに行っても結果が出ないことは割とあります。

恋愛で成果を出したいとき、恋愛のハウツー本やネット情報などでもなかなか結果がともなわないことは多くあります。

割ととどこおりなく進んでいても、自分や相手の気分によって付きあい方がその都度ちがうこともあったり。

何というか切り替えしはできていても、ときと場合によってはイーッてなりますよね。

荒川弘先生の作品の中では、あくまで仕事仲間であったり同級生であったりする関係の中でふとかいま見える、切り替えしのついていないような感情の一瞬がかいま見えます。

いろんな逆境や困難があっても、一方でそこには確かな光がさし続けている。

それならばなんだかんだ仕事も恋愛もいいものですね。と言いたい(笑)。

仕事と家庭の切り替えし

仕事と家庭ではどうでしょうか。

家族同士のその日の気分で楽しさに毎日ちがいがある。

家庭以外での自分がおかれている状況で感情にうねりが生じる。

自分自身の中や相手との間で巻きおこるさまざまな感情。

それによって生じる忍耐などの向こうに、家族の成長があるのでしょう。

たまにゆっくりすることも大事ですね。

ざんこくな世界に一石を投じる

仕事・恋愛・家庭など、日常はさまざまなことにあふれています。

「休んでいる暇なんてない! 」と思うことも多々あります。

忙しさにつつまれている日々。

しかし一石は投じることができるかもしれない。

あらためてまず1つ、自分の人生に何か1つ積み上げられるものがあるかもしれない。

そこから新たな何かが、希望が始まるかもしれない。

例えば『鋼の錬金術師』の主人公であるエルリック兄弟は、まず国家錬金術師という国家資格を取得しています。

目的を果たすために具体的な努力や行動をしているのです。

そしてその行動は世の中のルールに適応するもので、世の中に順応した上で前に進んでいます。

まず何か筋をとおしているんですね。

ざんこくな世界を変えるなら改めて社会の、世界のルールを見直してみるといいかもしれません。

一方で『銀の匙』では主人公が学生であり筋を周りからとおされる場面も多々あるのですが、それによっていい方向に導かれたりしています。

光の道筋はどこからどこに伸びているのかわからないものです。

もし日々の中で幸せをあきらめかけているのなら、別の一面から幸せを考えなおすのも1つの手かもしれません。

何げない知人の一言などを振り返ってみることで、人生は変わるかも。

みずから答えを導き出す旅へ

旅先での出会い。特に『鋼の錬金術師』ではエルリック兄弟は旅をとおして成長していきます。

『鋼の錬金術師』以外でも、主人公は旅でなくとも新たな世界に1歩踏み出していくことで自分の成長を見いだしていきます。

そうです。決して勇気をもって飛びだそうとまでしなくてもいいんです。

まず自分を信じて1歩だけ踏みだしてみる。そうやってスタートしてみましょう。

加えてもし自分の日常が闇につつまれていると思っているのなら、それを逆手にとりましょう。

闇にふれ続けているー闇が見えているからこそ、光に向かって進んでいけるはずです。

すべては相手を想うがゆえの表現・行動

ここで現実世界のみを思い浮かべると、自分たちが抱えている闇って案外周囲の悪意から直結していないものも割とあることに気づきます。

自分を想うがゆえの、また相手を想うがゆえの表現・行動から偶然生じる闇も存在しているんじゃないでしょうか。

そうした中で私たちができることは何か。

荒川弘先生の作品に限ったことではない話にはなりますが、自分の今までの人生という物語とあらゆる作品の物語を重ねあわせて道筋を見出してみましょう。

物語から今後の道筋、自分の人生を想像してみましょう。

あわよくば、みずから創造していく。錬成してみる。

れん‐せい【練成/錬成】

読み方:れんせい

[名](スル)心身技術などを鍛えて立派なものにすること。

引用:「錬成」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

光と闇は背中あわせ

闇を感じるならもう光は見えている。

そう感じています。

こころ

まずは自分と周りとの間にどうしてもひそんでしまう「狂気」や「罪と罰」と向きあう。

こえた先で自分と周りをゆるす。

その上で周りとつながり、協調性を見出していく。たがいを救いあう。

そして、その経験や生み出していく未来を心に刻み続ける。

そうやって人生を不確かなものから確かなものへ、豊かで幸せなものへ導いていく。

一方で時にはその不確かな流れに身をまかせてもいい。

それが人生における休憩であったり、そのあとの糧になるから。

光さす

あくまでフィクションの作品ということはもちろんなのですが、その作品には作者の先生の信念が軸にあります。

そしてエンタメは楽しむためのものだけではなく、闇でとじてしまいそうな心に光をさすツールにもなっています。

読み手の人が何か感じとれたなら、それを道筋として今度は自分の人生のなかで新たな物語を生みだしていってほしいです。

まずは肩の力をぬいて純粋に楽しむことが基本でしょうけどね(笑)。

荒川弘先生の作品のすばらしさを感じてもらったり、少しでも今後の人生の糧にしていただければ幸いです。

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