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おたくもどうですか? 【風化から昇華へ】文ストの引力

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「昔からアニメが好きで気になっているけど、文ストって面白いのかな」

「今はアウトドアメインだけど、文ストが気になっていて見てみたい」

今回はそんな、文ストをまだ見ていないあなたに、アニメ『文豪ストレイドッグス』の魅力について書いていきます。

【引力とは】間とリズムの心地よさ

結論からいえば、決して単調なアニメではありません。

ストーリーの緩急が心地いい、活力のある作品に仕上がっています。

第1期オープニングのインパクト

第1期オープニングテーマ直後の映像は、初見では少し刺激が強かったんです。

しかしだんだん話が進むに連れてキャラクターを理解することで、印象は衝撃から華麗さに変わっていきます。

モラトリアムの終焉へ

モラトリアム(moratorium)

 肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態。→モラトリアム人間

引用:モラトリアムとは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)

社会人になって責任をどこまで負って仕事ができているのか、はっきりさせるのはむずかしいものです。

私は仕事における自分の立ち位置について、何となくですが1度は考えたことがあります。

オープニング映像についてあなたは自分をキャラクターに重ねるでしょうか。

または俯瞰で見るのでしょうか。

もし俯瞰して見られているのなら、ある種あなたはモラトリアムから脱出しつつあるのかもしれません。

作風のカッコよさにあわせてクールな表現を使おうとしてしまいました(笑)。

もしかしたら第1期のオープニングの表現は、太宰治らがモラトリアムな自分からの脱却を図っていることにつながるのかもしれないのです。

雰囲気の向こうにある秀逸さ

目の前のことにとらわれやすい世の中で、過去における文豪という存在がはっきりと現代の舞台に降り立つ。

繰り広げられる感情のやり取りは、物語の世界観に何とも言えない深みをかもしだします。

女性向けのイケメンアニメ?

存在を知っていて見ていない人の多くは、おそらく「イケメンたちがバトルする女性向けのアニメ」だと思っているはずです。

私もみる前は同じ思い込みをしていました。

しかしイケメンやバトルというのはあくまで物語のなかの部分的な魅力に過ぎません。

いわゆるバトルものかと思えば、文豪の特徴を生かしたエピソードにそってストーリーが展開されていくので深みのある物語に仕上がっています。

キャラクターたちの人間性に感情移入した上で、好みが分かれそうな作品なんです。

女子ウケを狙うのみのイケメンアニメかと思えば、ダメなところも惜しげもなくだされています。

長く愛してしまう

愛嬌のあるキャラクターたちに魅了されます。

ナルシズムがみえるシーンから、くだけたやりとりに一変するなどストーリーに緩急があります。

キリッとした部分だけでなくおちゃめな一面もかいまみえるからこそ、人間味があふれ愛されていくのでしょう。

シリアスからコミカルまで多様に楽しめるんです。

現在シーズン4まで放送があり、シーズン5も予定されています。

今後も愛くるしいキャラクターたちから目が離せません。

太宰治

私はキャラクターのなかで太宰治が1番好きです。

彼は登場人物のなかでシリアスさとコミカルさが特にきわだちやすく、またミステリアスでもあります。

どんな表現をしても、どこか人とはちがう過去を抱えているクールさがみえるんです。

文豪に詳しくなくてもいい

私は登場する各キャラクターに関する小説はほとんど読んだことがありません。

読んでいなくても十分楽しめます。

かえって文豪や文豪の作品のファンでない方が、ストーリーにすっと馴染めるかもしれません。

目がひし形

各キャラクターとも黒目がひし形であることが特徴です。

意図は分かりませんが、キャラクターの心情にフォーカスしやすいためひし形にされていると感じています。

猫は日差しの強さによって目がひし形になることがありますが「ドッグス」なので当てはまりはしなさそうです。

闇を突きぬけて

何かしらの闇をはらんでいるのはみんな同じです。

互いの事情や状況によってぶつかりあいもよく起こり、バトル要素をなしています。

闇を超えたなかで成長していき、互いの成長を認めあうんです。

そしてイケメンやかっこいいセリフ推しのストーリーのなかにも、ときにユニークな抜け感のある展開が安心感と親近感を生みだしています。

キャラクターたちの調和にもつながっていきます。

テーマ・エンディング曲の素晴らしさ

テーマ曲やエンディング曲も素晴らしいんです。

特にエンディングで流れるラックライフの曲は、各エピソード終わりの切なさや希望といった状況をより表わすような演出をしてくれます。

文ストのこれから

シリアスとコミカルが奏でる、間とリズム感の心地よさ

推しをみつけて真剣なまなざしとくだけた一面を楽しむ

ストーリーの深さにテーマ・エンディング曲のムードを織り交ぜて

風化しそうな文化を、ありあまるエネルギーとともに昇華という形で現代につなぐ。

今後も続いていくアニメ『文豪ストレイドッグス』は、また新たなキャラクターの成長を見せてくれるはずです。

鮮やかな展開をこれからも楽しみにしています。

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